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沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)

評価:
山崎 豊子
新潮社
¥ 700
(2001-12)
Amazonおすすめ度:

「空の安全」をないがしろにし、利潤追求を第一とした経営。御巣鷹山の墜落は、起こるべくして起きた事故だった。政府は組織の建て直しを図るべく、新会長に国見正之の就任を要請。恩地は新設された会長室の部長に抜擢される。「きみの力を借りたい」。国見の真摯な説得が恩地を動かした。次第に白日の下にさらされる腐敗の構造。しかし、それは終わりなき暗闘の始まりでしかなかった…。


 国民航空の建て直しを図るため、関西紡績の国見が会長に任命される。恩地はその国見から直々に頼まれ、遺族係から会長室の部長へ昇進する4巻。
 会社の腐敗ぶりがすさまじくて読んでいて気分が悪くなった。当然のように不正をくりかえす腐りきった上層部がのさばっている状態で会社再建などできるのか。
 御巣鷹山事故の一周忌慰霊祭で、遺族が亡くなった家族に呼びかける場面では思わず涙が。

沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)

評価:
山崎 豊子
新潮社
¥ 700
(2001-12)
Amazonおすすめ度:

十年におよぶ海外左遷に耐え、本社へ復帰をはたしたものの、恩地への報復の手がゆるむことはなかった。逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。航空史上最大のジャンボ機墜落事故、犠牲者は五百二十名―。凄絶な遺体の検視、事故原因の究明、非情な補償交渉。救援隊として現地に赴き、遺族係を命ぜられた恩地は、想像を絶する悲劇に直面し、苦悩する。慟哭を刻む第三巻。


 実は御巣鷹山編が読みたいがために「沈まぬ太陽」を読みはじめたのだった。
 一冊びっしり85年に起こった御巣鷹山事故のことをとりあげているこの三巻では、恩地は遺族の世話係として登場している。事故の凄惨さ、遺族の悲しみ、金で解決しようとする会社。墜落直前に書かれた手帳にのこされた遺書にひどく胸を打たれた。

沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)

評価:
山崎 豊子
新潮社
¥ 700
(2001-11)
Amazonおすすめ度:

パキスタン駐在を終えた恩地を待ち受けていたのは、さらなる報復人事だった。イラン、そして路線の就航もないケニアへの赴任。会社は帰国をちらつかせ、降伏を迫る一方で、露骨な差別人事により組合の分断を図っていた。共に闘った同期の友の裏切り。そして、家族との別離―。焦燥感と孤独とが、恩地をしだいに追いつめていく。そんな折、国民航空の旅客機が連続事故を起こす…。


 アフリカの土地から、ついに日本の本社へ帰れることに……。
 にしてもひどい会社だなあ……。

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

評価:
山崎 豊子
新潮社
¥ 620
(2001-11)
Amazonおすすめ度:

広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命―。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける。


 山崎豊子氏の作品ははじめて。映画化された記念に読んでみる。
 組合の委員長に強引に任命された恩地は、「アカ」扱いをされて不当な人事異動をされつづけてしまうことに。
 キッチンの壁一面に虫がびっしり張りついてるとか、自分だったら到底がまんできないくらい劣悪なアフリカの地。会社のいじめ、ひどいなあ。



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