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私の男

評価:
桜庭 一樹
文藝春秋
¥ 1,550
(2007-10-30)
Amazonおすすめ度:

優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る―。黒い冬の海と親子の禁忌を圧倒的な筆力で描ききった著者の真骨頂。



 腐野花が父親の腐野淳悟と、婚約者の尾崎美郎がいるレストランへむかう場面からはじまる。花は淳悟のことを「私の男」と心のなかで呼び、ふたりは普通の父娘とはちがう親密な空気である。
 24歳の花と、40歳の淳悟。
 21歳の花と、37歳の淳悟。
 16歳の花と、32歳の淳悟。
 12歳の花と、28歳の淳悟。
 9歳の花と、25歳の淳悟。
 章が進むにつれ年代が遡っていき、ふたりの関係が赤裸々になっていく。

 花は9歳のころ津波の災害で両親と兄妹をなくし、親戚だという淳悟に引き取られた。淳悟は実は花の本当の父親で、彼は亡くなった母親に冷たくされていたため、母親の愛情に餓えており、それを花に求めたのだった。



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